ヨドプレ木造倉庫

「木」で建てられる建物は「木」で建てる。
「木」で建てる範囲を拡張します。
住宅生産インフラ(一般流通木材・既成の接合金物・プレカット)を活用して木造建築コストを大幅削減出来るモデル倉庫・店舗を建築することにより、非住宅分野での木材利用の普及・促進します。
ヨドプレ木造倉庫のコンセプト
1.脱炭素社会の実現を推進
従来は鉄骨造が主流であった建物を木造化することで、脱炭素社会の実現を目指します。

2.森林資源の循環とSDGsへの貢献
木材を使用することで森林資源の循環を促し、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献します。
また、これにより企業の競争力強化やブランド価値の向上を図ります。

3.木の温もりを体感できる木造倉庫の建築
木の温もりを感じられる木造倉庫を建築し、店舗・倉庫のモデルプランとして木造建築の良さを実際に体感していただきます。

4.スパン10m超の建物における木造化の挑戦
現在、スパン10mを超える店舗や倉庫は、設計から施工までが標準化されたシステム建築が普及しているため、ほとんどが鉄骨造で建てられています。
木造化には様々なハードルがありますが、ヨドプレでは以下の工夫によりそのハードルを解消し、木造店舗・倉庫の普及を目指します。
- 一般流通材や汎用金物の使用
- 住宅用プレカット加工機で対応可能な構造計画
- 汎用性・普及性の高いモデルプランの構築
5.木質化による従業員の生産性の向上
木質空間による生産性の向上や、ストレス軽減などのウェルネス効果を体感してもらうことで、働く社員から社会にまで木造建築の魅力を普及させていきます。

建築中のヨドプレ木造倉庫2棟のご紹介
A-1 ヨドプレ木造倉庫

建築概要
建物規模 | 13.65m×29.12m |
延床面積 | 397.48㎡(約120坪) |
屋根形状 | キングポストトラス |
接合金物 | テックワンP3プラス |
フレーム | WHフレームシステム |
意匠設計 | 橋爪建築設計事務所 |
構造設計 | ウッドハブ合同会社 |
炭素貯蔵量(CO₂換算) | |
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木材の利用量 | 84㎥ |
木材の炭素貯蔵量(CO₂換算) | 68t-CO₂ |
*スギ約135本分の二酸化炭素蓄積量に相当
木材の炭素貯蔵量とは
木材の炭素貯蔵量は、木材が光合成を通じて大気中のニ酸化炭素( CO2 )を吸収し、炭素として固定されることによって決まります。木材は燃やさない限り、炭素を固定したままであり、これにより大気中の CO2を減少させる効果があります。
A-1 ヨドプレ木造倉庫の特徴
- 木材の美しさを生かしたトラス形状や接合金物を使用
- 木のぬくもりを感じられるように、屋根に構造用合板を使用しています。
- トラスなどの屋根全体を見せることにより、意匠性やデザイン性などを重視するローサイト店舗などの様々な用途への展開が可能です。
- 夏場の暑さ対策として、屋根合板を2重に貼り、その中に断熱材65㎜を挟み込むことによって作業環境の向上を図ります。

A-2 ヨドプレ木造倉庫

建築概要
建物規模 | 15.47m×29.12m |
延床面積 | 450.48㎡(約136坪) |
屋根形状 | 平行弦トラス |
接合金物 | MPネジ接合システム |
フレーム | WHフレームシステム |
意匠設計 | 橋爪建築設計事務所 |
構造設計 | ウッドハブ合同会社 |
炭素貯蔵量(CO₂換算) | |
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木材の利用量 | 62㎥ |
木材の炭素貯蔵量(CO₂換算) | 47t-CO₂ |
*スギ約93本分の二酸化炭素蓄積量に相当
A-2木造倉庫の特徴
- 大スパンと飛ばすのに最適なトラス方式・金物を採用
- 夏場の暑さへの対応として、屋根材を二重折半屋根とし、その下弦材と上弦材の間に断熱材をサンドイッチした工法で、高い断熱性と、遮音性による作業環境の向上を図ります。
- 張るだけで環境に貢献するニチハの外壁材「オフセットサイディング*」を使用することにより、国産木材の利用を推進します。
*「オフセットサイディング」とは? セメントに国産木材を混合してつくる外壁材です。

オフセットサイディングによるCO₂固定量 *ヨドプレA-1倉庫・A-2倉庫の合算 |
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木材の使用量 | 約2,725kg |
CO₂固定量 | 4,768kg-CO₂ |
倉庫の活用について
新倉庫は他の工場や事務所からも行き来しやすい位置にあるので、倉庫だけの役割ではなく、防災時の拠点や作業場としての活用も想定しています。
